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2024-04-09 23:16:00

取り付けイメージ作成サービス

取り付けイメージ作成サービス

IMG_8957_compressed_2024_03_10_202522.jpeg製作の際にデザインが大切なのはもちろんなのですが、意外に見落としがちなのがサイズ感です。

 

いざ取り付けてから、はじめて周りとのバランスがおかしいことに気がつくこともあるので、

事前に取り付け場所や周囲とのバランスを考えておくのは大切です。

 

多すぎても不恰好ですし、小さすぎると目立ちません。

 

程よいバランスというのは玄関を綺麗に見せるための大切な要素だと思います。

 

 

サイズは意外に見落としがち

 

デザインは図面上で確認できますが、いざ取り付けてみると想像していたよりも小さく感じることもあります。

 

これは小さな図面で見ている場合と、広い場所に実際に取り付けた時の感覚の差です。

 

素敵な家具を買ったのに、家のリビングに置いてみると大きすぎて失敗した。。という話はよく見聞きしますよね。

 

取り付ける場所や余白、入り口の雰囲気によって適切なサイズは変わってきますので、取り付けた時のバランスにもこだわってほしいと考えています。 

 

ただ何もない状態で、サイズを予想するのって難しいですよね。

 

看板の完成図を予想するだけでも大変なのに、取り付けた時のバランスまで考えるのは至難の技。

 

だからサニーサイドスタジオでは製作前に完成イメージだけでなく、ご希望があれば取り付け位置に合成した「取り付けイメージ図」をご用意しています。(無料です)

 

 

 

取り付けるサイズはもちろん、設置後の雰囲気も事前に確認することができるので、安心して製作を進められるかなと思います。

 

せっかくのオーダーメイドですので、素材やデザインはもちろんサイズにまでミリ単位でこだわって頂きたいです。

 

比率を合わせて取り付けイメージを作ります。

 

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400×400にした場合 

IMG_8877_0_compressed_2024_03_06_150538.jpeg280×180にした場合

 

取り付けイメージ図の製作手順

 

取り付けイメージを作成するには、まず取り付け場所の写真を撮影してお送り下さい。

 

撮影の際に基準となるもののサイズを測って頂き、お知らせください。

※例えば窓枠の横幅やポストのサイズ、取り付け位置の幅などを計測してください。

そちらのサイズに比率を合わせて、いくつかサイズパターンをお出しします。

 

2〜3パターンを合成してお送りしますので、ご希望のサイズをお知らせ下さい。

※サイズにより金額変わる場合がありますので、都度お知らせします。

サイズでお悩みの方はご提案もさせて頂きます。

 

 

 

1 希望する看板の仕様やデザインを決める

 

2取り付ける位置の写真を撮影して、ポストや窓枠など基準になるもののサイズを測る

 

3イメージ図を合成する(サイズを変えて2〜3パターン程度お出しします)

 

4サイズ確定

 

 

仕様やサイズが全て確定するまで1〜2週間程度かかります。

 

手間と時間はかかりますが、長く付き合っていく看板、表札だからこそ、サイズにまでこだわって頂きたいと思っています。 

2024-04-09 23:14:00

データの入稿方法について

用意するデータによってプランが変わります。

 画像データしか無い場合でもこちらでデータ作成可能です。

 

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 ⚫︎完全データ入稿(すべてご自身で作成して入稿の場合)

価格 無料

データはIllustrator(ai)形式で作成して下さい。

 フォントはアウトライン化して下さい。

 画像の埋め込みは不可です。

 パスは一本化して下さい。

 実寸大データで作成して、オンラインストレージかメール、LINEにてお送り下さい。

 ※ Photoshop(psd) でご用意の方は別途お問い合わせ下さい

 

 

 

⚫︎データの調整依頼 

価格 3000円(税込)

データサイズの調整や変更

ロゴのサイズ変更、調整

フォントのアウトライン化

パスの一本化や微調整

データがIllustrator(ai形式)であっても実寸大でない場合や、フォントがウトライン化されていない場合など、データの修正が必要な場合はデータ修正料3000円(税込)頂きます。

こちらで所持していないフォントの場合は、代替フォントでのご案内になります。

※ご自身で修正して再入稿頂ければ料金はかかりません。

 

 

 

画像をロゴデータにしたい場合

データ作成料3000円(税込)

JPEG(画像データ)をお持ちの方は白い背景で、ロゴ部分は黒色で輪郭のはっきり出た解像度の大きなデータをご準備下さい。

 輪郭のはっきりしない不鮮明な画像や、背景色のある画像データは利用できません。

 カメラで撮影などされる場合は、明るい場所で歪みが出ないようにご注意下さい。

 

 

 

⚫︎レイアウト作成依頼(全ておまかせ)

データ作成料5000円(税込)

 

レイアウトのしたい内容をお知らせ頂ければこちらで2パターンレイアウトしてご確認頂けます。

確認後、修正や変更は可能ですので、ご希望お申し付け下さい。

フォントのアウトライン化などのデータ調整や、画像をデータ化する作業も全て含みます。

 

例:ロゴを上部に配置

open 10:00〜19:00

TEL 072-123-456

下部にInstagramのQRを入れたい

 

など。

  

イラストやロゴマークの製作は行なっておりません(デザイナーやイラストレータに別途ご依頼下さい)

 

 

2024-03-07 18:57:00

エッチングと真鍮の経年変化について

エッチングという印字技法について

 

 エッチングは1500年代に確立された旧い技法です。

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銅板による版画・印刷技術として、また身の回り品の装飾法として発展してきたという歴史があり、現在でも半導体の分野で使われています。

 

個人的には切ったり削ったりせず、金属を溶かして模様を印字するという独特の技術に魅力を感じます。

 

それにエッチング液を使って金属を溶かして印字する、という大まかな原理は数百年前から変わっておらず、昔ながらの技法であることも魅力だと思います。

 

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作業は全て人の手で行い、最終的な仕上がりは人の手と感覚で確認します。

 

そのため細やかな個別対応がしやすいですし、機械で彫るよりも自然で柔らかい雰囲気に仕上がります。

 

また液の中に漬け込んで印字するので大きな看板にも対応しやすく、サニーサイドスタジオでは小さな表札から店舗用の看板まで色々なものの製作にエッチングを取り入れています。

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技法自体にも魅力がありますが、一番の魅力はやはり金属に直接文字や図案を彫り込む点だと思います。

 

金属に深く刻み込まれることで立体感のある仕上がりになり、金属の経年変化を楽しみながら永く使うことができます。

 

印刷や塗装のように印字面が劣化して図案が消えてしまうことが無いので、看板や表札は長期間の使用ができます。

 

10年先、50年先にも残るアンティークのような存在になっていくのを想像して頂くとワクワクしてもらえると思います。

 

 

一つ一つ人の手作業で製作を行うので時間はかかりますが、オーダーから完成までの待ち時間も楽しみにお待ちいただけると幸いです。

 

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真鍮の経年変化について

真鍮は経年変化の大きい素材です。

環境によって変化の具合は異なりますが、黒ずみ、くすみなど表面の変化は必ず発生します。

また「緑青(りょくしょう)」と呼ばれるサビが発生することもあります。

 

真鍮製品は色のムラや経年変化、緑青の発生があることを十分にご理解いただき、ご依頼下さいますようお願いします。

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緑青を人工的に発生させた真鍮

 

エッチングについて

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エッチングは薬剤で金属の表面を溶かして、文字や図案を印字する方法です。

表面を溶かして掘り込むので、印字部が半永久的に消えることがありません。

また立体感のある仕上がりになり、高級感が出ます。

 

ただ印刷や機械で印字するのとは違い、金属が溶ける際に線にブレが出ることがあります。

また線の太さが変わったり、かすれなどの微妙な表現が出ない場合もあります。

加えてエッチングされた箇所は凸凹が出ますので、広い面積を印字する場合は特にご留意ください。

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 色むら、凸凹

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 色むら

 

黒染めについて

 

エッチングで印字したあと、薬品を使い印字部分を黒く変色させます。

黒染めは塗装ではないので、色むらが出たり、線の際に黒染めがにじむことがあります。

それらはできるかぎり除去しますが、完全に無くすことはできません。

エッチングの持つ特性や味として捉えて頂けると幸いです。

 

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滲みの例

 

コーティングについて

 

金属の経年変化を抑えるために、表面をクリア剤でコーティングすることができます。

ウレタンの丈夫なコーティングですが、長期間の使用や雨晒しの環境下では変化が出やすくなります。

変化させないというわけでなく、変化を緩やかにするものだとお考えください。

※コーティング無しの場合、手の汗に反応して指紋が残る場合があります。

取り付けの際は手袋の着用をお勧めします。

 

 

  

まとめ

 ・真鍮は色の経年変化やサビの発生があります。

・エッチングは線のブレや、凸凹が出ます。

・黒染めの際に色の滲みやムラが残ります。

・コーティングをしていても経年変化は起こります。

 

 

 

サニーサイドスタジオでは経年変化やサビの発生を、素材の持つ特性と捉えています。

少しづつ金属が変化する姿は美しく、長く使うほどに味わい深くなります。

変化させないように抑え込むこむよりも、変化する姿を楽しんで頂ける製品づくりをおこなっています。

 

色の変化やムラ、サビの発生は不良品ではありませんので、返品交換の対象外です。

破損や、製品として支障が出るようなものに関しては個別に対応させて頂きます。

  

 

ご心配な点は事前にお問い合わせ下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023-10-04 23:39:00

QRコードコード付き卓上真鍮プレートを紹介。

先日お客さんから依頼を頂いてQR決済用の真鍮プレートを製作しました。

インスタグラムにあげたら思いのほか好評で、すでにサイズ違いも含めていくつか依頼を頂いています。

最初にご依頼頂いたのは積極的にイベント出店もされている方だったので、お店とイベントどちらでも使えて、雰囲気の良いものとのことで選んで頂けました。

僕はQR決済をつい最近はじめたので便利さに気がついていなかったのだけど、一度使うとその利便性にびっくりして、もう手放せなくなっています。

 

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イベント会場は作家さんとはもちろん、作品とも一期一会の場所です。
せっかく素敵なものと出会っても、手持ちがないと諦めてしまうのはもったいない。

でも銀行に寄ってから戻るのも大変だし、人気作家さんだとあっという間に目当ての品が売り切れてしまいます。

そんな時にQRで決済ができればお互い便利ですよね。。

それに出店者にとってもお釣りを用意しなくても良いのは、大きなメリットです。
イベントの途中でお釣りがなくなることは稀にあることだし、混雑した中お釣りのやり取りをする手間も省ける。

今になっては、もっと早く使っておけば良かったと思っています。

 

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決済用はもちろん、SNSのQRコードも印字可能です。


真鍮でQRを印字するとちゃんと読み込めるのかと心配されることがありますが、製作後には読み込みの確認を行なってから出荷しています。
今のところ印字したものが読み込めないということは出ていませんので、安心して頂ければと思います。

エッチングではとても細かい部分まで印字が可能なので、QRも綺麗に再現できます。
※QRは元々工場で使われることを想定して開発されたので、多少汚れても読み込めるようになっているそうです。

それにエッチングは印刷とは違って金属自体を薬液で溶かして彫り込んでいるので、普通に使っていれば印字が消えることはありません。
なので多少ラフに扱っても大丈夫かなと思います。

ただ太陽の光が反射してコードが読み込みにくくなることはあるので、その点はご注意ください。


真鍮の落ち着いた雰囲気で、カウンターに置いていてもお店の雰囲気を壊さないのも良いですね。

次にイベント出店する時は自分用も作っていこうと思います。


現場のニーズからご依頼を頂いて新しい製品ができ、たくさんの方に喜んで頂けるのはとても嬉しいことです。


他にも試作中の品もあるので、また紹介したいと思います。


下記ネットショップからもお求め頂けます。

ネットショップ

2023-09-26 10:28:00

金属製品のリメイク

たまに金属製品のリメイクの依頼を頂く。

金属はとても丈夫な素材なので、メンテナンスをすればとても長く使える。
錆が出ていたとしても磨けばまだまだ使える。

今日は10年以上前にとある工房で作ってもらったという看板の、リメイク作業をした。

フレームは鉄で、板部分は銅と真鍮で組まれている。
蔦が巻き付いたような意匠のとても凝った作りの看板。
鉄部分は錆が浮いており、板部分も経年変化で真っ黒になっている。

 

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錆の浮いたフレーム



錆は進行すると表面から内部まで進むのだけど、依頼品は表面だけが錆びていたのでスポンジ状のヤスリで擦って錆を落とす。

製作時に良い塗料を使っていたようで、年数の割に劣化は少ない。
塗装が浮いてしまっていると、上から塗装をしても剥がれてしまうので、浮きがないかチェックしながら錆を落とす。

作業をしながらよくよく観察をすると、製作時についたであろう傷や、凹みに気がつく。

僕も同じような作業を行うので、なんとなく察しがついて面白い。
「ここにこの凹みがあるってことはこうやって曲げたのかな」とか「この部分はどうやって加工したのだろう」と考えながら作業を進める。


錆を落としてから破損箇所を溶接する。
そのあと脱脂を行い、艶消しの塗装していく。

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再塗装後

板部分は真鍮製の文字の張り替えと研磨作業。
10年もすると銅も真鍮も真っ黒になっている。
はじめ見た時には何の金属か分からなかったほどだ。

7割ほど行い、残りは次の日に回す。
リメイクは大変さもあるけど、なかなか楽しい。

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研磨前の板部分
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研磨直後の銅板。ピカピカすぎるので少しトーンを落とす予定

 


修理やリメイクの作業は実物を見て色々試してみいないと、どう加工するか決められない。
金属だと聞いて預かった製品の一部が、実は木材だったこともあるし、鉄だと思ったらアルミだったりする。

サニーサイドスタジオにある工具や技術で対応できればなんとかするのだけど、アルミを溶接するには専用の溶接機が要るし、木材であればできることは限られる。

もし失敗すれば元通りにはならないので、できないことはできないと断ることもある。
それでも、、と言ってもらえる場合には自分でできる範囲で頑張る。
木材の部分を金属に変えたり、アルミの部分は溶接ではなくボルトで接合したり、接着剤を試す。

色々と手間はかかるけど、技術や経験として得られるものは多いし、捨てようとしていたものが、上手くいけばまた10年は使える。
そう思うとワクワクする。



最初に作った職人はどんな想いでこの製品を作ったのだろうと想像する。
じっくり観察していると全く知らないのに、身近に感じてくるから不思議なものだと思う。

生まれ変わった姿を見て驚いてくれるだろうか。

 

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