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鉄について知っておいて頂きたいこと。
鉄の色について
鉄の表面には「黒皮」と呼ばれる灰色の薄い膜が張っています。
この黒皮の色味には個体差があり、色のムラや部分的に剥げている箇所があります。
色むらの例
錆について
鉄は自然にサビが発生します。
湿気の高い場所や雨晒しの環境下で使用しますとサビの発生、進行は早くなります。
表面は丈夫なウレタン塗装で仕上げていますが、完全に錆の発生を止めるものではありません。
塗装は経年と共に禿げたり、劣化して鉄は必ず錆びてきますのでその点ご容赦下さい。
鉄の傷や溶接跡、グラインダー傷について
溶接部分、グラインダーの跡、サビ等も素材の魅力としてそのまま残しています。
特にクリア仕上げの場合、鉄の素地がそのまま見えますので、製品の特性としてご理解下さい。
溶接跡の例
まとめ
・鉄は色ムラや傷があります。
・塗装やコーティングしていても、必ずサビが発生します。
・溶接の跡や、グラインダーの傷をそのまま残しています。
時と共に味わい深く変化する経年変化を楽しんで頂ければ幸いです。
錆の発生や経年変化によるクレームはお受けできませんのでご注意下さい。
真鍮についての知っておいて頂きたいこと。
真鍮は経年変化の大きい素材です。
環境によって変化の具合は異なりますが、黒ずみ、くすみなど表面の変化は必ず発生します。
また「緑青(りょくしょう)」と呼ばれるサビが発生することもあります。
真鍮製品は色のムラや経年変化、緑青の発生があることを十分にご理解いただき、ご依頼下さいますようお願いします。
緑青を人工的に発生させた真鍮
エッチングについて
エッチングは薬剤で金属の表面を溶かして、文字や図案を印字する方法です。
表面を溶かして掘り込むので、印字部が半永久的に消えることがありません。
また立体感のある仕上がりになり、高級感が出ます。
ただ印刷や機械で印字するのとは違い、金属が溶ける際に線にブレが出ることがあります。
また線の太さが変わったり、かすれなどの微妙な表現が出ない場合もあります。
加えてエッチングされた箇所は凸凹が出ますので、広い面積を印字する場合は特にご留意ください。
色むら、凸凹
色むら
黒染めについて
エッチングで印字したあと、薬品を使い印字部分を黒く変色させます。
黒染めは塗装ではないので、色むらが出たり、線の際に黒染めがにじむことがあります。
それらはできるかぎり除去しますが、完全に無くすことはできません。
エッチングの持つ特性や味として捉えて頂けると幸いです。
滲みの例
コーティングについて
金属の経年変化を抑えるために、表面をクリア剤でコーティングすることができます。
ウレタンの丈夫なコーティングですが、長期間の使用や雨晒しの環境下では変化が出やすくなります。
変化させないというわけでなく、変化を緩やかにするものだとお考えください。
※コーティング無しの場合、手の汗に反応して指紋が残る場合があります。
取り付けの際は手袋の着用をお勧めします。
まとめ
・真鍮は色の経年変化やサビの発生があります。
・エッチングは線のブレや、凸凹が出ます。
・黒染めの際に色の滲みやムラが残ります。
・コーティングをしていても経年変化は起こります。
サニーサイドスタジオでは経年変化やサビの発生を、素材の持つ特性と捉えています。
少しづつ金属が変化する姿は美しく、長く使うほどに味わい深くなります。
変化させないように抑え込むこむよりも、変化する姿を楽しんで頂ける製品づくりをおこなっています。
色の変化やムラ、サビの発生は不良品ではありませんので、返品交換の対象外です。
破損や、製品として支障が出るようなものに関しては個別に対応させて頂きます。
ご心配な点は事前にお問い合わせ下さい。