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2022-01-22 23:42:00

アイアンの黒皮

 

アイアンの魅力の一つに「黒皮」があります。

この黒皮は後から加工して付けている訳ではなく、アイアンを精製する際に自然に発生する、「錆」の一種です。

 

 

「錆」と聞くとあの赤茶色の「赤錆」をイメージされるかもしれませんが、黒皮とは全く別の物です。

 

赤錆は鉄の内部まで侵食し、手で触ると赤い色が付いてしまいます。

対して黒皮は鉄の表面だけに発生し、内部までは侵食しません。

黒皮がついている箇所には赤錆が発生し難く、鉄本体を守る役割もあるんです。

 

 

サニーサイドスタジオの製品はクリアラッカーで錆び止めをしているので、サビの発生はとてもゆっくりとしたものになります。

 

量産品のようにペンキで塗装をしていないので鉄本来の黒皮や、溶接跡、加工の際に付く削り跡などをそのまま見る事が出来、それらがデザインの一部となっています。

 

「鉄」という素材が持つ味わいや経年変化を楽しんで頂けると思います。