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2017/12/15
【ブログ】2人の祖父

父方の祖父は僕が生まれる前に亡くなってしまったので、どんな人だったかは知りませんでした。
ただ製材職人だったことは聞いていたので、サニーサイドスタジオをはじめる際に、
父から祖父の事を詳しく教えてもらいました。(上段右から二番目が祖父です。)
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祖父は10代の頃に製材所に勤務をして、若いうちに独立したそうです。
独立の際には勤務先から大きな丸ノコを退職金代わりにもらい、その1台で仕事をはじめました。
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そのうち製材の仕事だけでなく、家の設計建築を請け負うようになりました。
製材は山から切り出して皮がついたままの原木を建築材などにするために柱状にカットする仕事です。
要は材料があるなら建物まで作ってしまえ!という発想だったようです。
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祖父は初め建築に関しては素人だったようですが、近所に家が建つと聞いては、現場を見に行き、
柱や構造を丹念にノートに書き写して勉強したそうです。
とても勉強熱心な人で、社員旅行でお城を見に行った際には勝手に床下にもぐ入り込み、構造を調べたていたそうです。
今なら大目玉食らいそうですが…。
猪突猛進な性格が自分と似ているところもあり、少し可笑しく感じました。
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母方の祖父も鍛冶屋をしており、どちらの祖父も職人気質で怖いイメージがありましたが、
大人になりサニーサイドスタジオを初めてからは、2人の祖父が身近に感じられるようになりました。
近所の人の為に儲けが無くても仕事を続けたり、勉強熱心なあまり床下に潜り込んだり…。
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職種は違えど同じ職人として尊敬していますし、道に迷った時には2人ならどうしただろう、と考えるようになりました。
もし将来僕の孫が…と考えると仕事で中途半端な事はできないなと思います。
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焼けた金属を叩く音や材木の薫りが好きなのは、やっぱりDNAなのかなと思う今日この頃です。